[大特集]電通だけじゃない、過労死寸前なのは私だ
2017/02/07
(アエラ'16.11.21見出し記事)
副題に、
「過労死職場の叫び」とあります。
興味本位では手に取れないテーマ、
でも、この雑誌にある過酷な働き方が
あるのも事実。
だから、
多くの人に知っていただきたい。
過労職場は、
ある特定の会社だけの問題ではなく、
業界の慣習でもあり、ひいては、
これまでの日本の働き方の慣習でもあるからです。
その慣習の上に、今日の私たちの生活が
成り立っているというのも事実。
過労職場の背景にある考え方に
「よく働くこと」
働き者は、称賛され、
働かざる者は、食うべからずと良く思われない、
という慣習があります。
そのような私たちの慣習は、
例えば、こんなデータでも示されています。
厚生労働省*資料によりますと、
労働時間が長い人ほど、
上司は、その人を「頑張っている」「責任管が強い」
というポジティブなイメージを持っているとのこと。
また、その逆もしかりです。
つまり、労働時間が短い人ほど、上司は
ネガティブなイメージをもっています。
*わが国における時間外労働の現状、
(参考3)長時間労働者の意識より
このような意識が強い、職場、組織、業界では、
仕事の質よりも、量に重きが置かれているため、
過労職場の体質に、なりやすくなりますよね。
でも、そもそも「よく働く」とは、
命を削って働くことではないはず。
「よく働く」とは、
「よく生きるため」に働くことのはず。
そして、
その「よく生きる」とは、
一人ひとり違っていいはず。
遊ぶことを大切にしたい人もいれば、
家族との時間をたくさん使いたい人もいる。
趣味に時間をかけたい人もいれば、
もっと成長するために時間を使いたい人も。
仕事を通じてお金を稼ぎたい人もいれば、
仕事でやりがいを得たい人もいる。
だから、もうこれからは、
ただ、長く働くだけの慣習から
いかに、よく生きるために働くかへの慣習に
切り替えなばいけない時にきています。
大事な人を過労で亡くされたご遺族の声、
「命よりも大切な仕事はありません」
との叫びは、
私たち一人ひとりに向けられています。
変わるべきは、電通さんだけでなく
私たち一人ひとりも同じではないでしょうか。
ストレスチェック・コンサルタントの私としては、
心の健康についてもっと多くの方に知っていただきたい、
日々の健康習慣に取り入れていただきたいと願っています。
そのために働く人には、義務化にもなった
ストレスチェックのことを知っていただきたく、
「ストレスチェック」の教科書のサイトを作りました。
http://stress-check.org/
多くの会社さんが取り入れていただけることを
願っています。
ご担当者の方にとって、
少しでもご活用していただければ幸いです。