~あなたは、どんな働き方をしていますか~

      2017/02/07

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私の両親は、働き者です。

以前、母の話を聞いたところ、
家は貧しく、子供のころの記憶は、
遊んだことよりも、
働いていた記憶しかない感じでした。

中学もほとんど行けず、
10代のころから、70過ぎまで
働いていました。

それこそ、私が子供のころは、
パートの仕事を2つも3つも掛け持ちして、
朝から晩まで、働きどおしでした。

「カラダは小さいころから丈夫だった」
と言っていましたが、
何度か、大きな病気、交通事故もありました。

それでも働くことを止めることなく、
ずっと働きに出かけ続けていました。

それは、自分たち子供6人を養っていくため。
長く働くことを選択し、やり遂げた母でした。

父親は、大手の製鉄会社で、
現場の鉄鋼マンとして、
夜勤のある交代制の勤務で働き続けていました。

製鉄をつくる過程は、
大型の設備・機械を使うため、
1年365日24時間の稼働が必要とのこと。

そこで働く何千人の社員は、
正月を含め、交代で働くことになります。

父親もカラダは、強いようで、
風邪をひいて会社を休む姿など
1度も見たことがありません。

晩年、
「やっぱり、夜勤は体にこたえるな」
と言いながら、寝酒をして昼間の睡眠を
とっていたこともあったようです。

こんな働き者の両親に私は、
育ててもらいました。

でも、私は親不孝の息子です。

本当ならば、こんな働き者の両親を
楽にさせてあげられるような働き方を
すべきなのかもしれません。

でも、
それができていません。

今だ、両親から言われます。

「もったいない!
せっかくあんないい会社に
入れてもらったのに、辞めてしまうなんて。」

「いつになったら、
望むような働き方ができるんやろうね~」

そんな母親の言葉に返すこともできずにいる
ダメ息子です(^^;

だから、今日の新聞(11月11日朝日新聞)
を見ても、歯がゆい思いがわくものの、
具体的な手立てを発っせられず、
残念な思いが募るばかりです。

✔「過労原因で課長自殺」認定
福岡高裁判決、糸島市が逆転敗訴

✔ 比実習生の過労死認定
格差が生む「不幸」なくせ

今、私たちが毎日働いている職場、
いったい何が起こっているのでしょうか。

9日に行われた
「過労死等防止対策推進シンポジウム」で
電通で働いていたご息女様を失ったご遺族が
次のように指摘されていたとのこと。

「過労死・過労自殺は偶然起きるものではありません。
いつ起きてもおかしくない状況で、
起きるべくして起きているのです。」

これ以上、同じことが繰り返さぬよう、
経営者に対して、また政府に対して
働く者の命が守られる働き方となるような
環境や風土にすべきと、

訴えておられたようです。

今の日本、平和で経済的に豊かな社会で
私たちが生活ができるのは、
先人たちが身を削って働き続けて、
築き上げてきたおかげです。

でも、当時、働き過ぎによって、ここまで
命を落とすことはなかったはずです。

これからの時代、世の中が国境を越えて、
さらにスピードを上げて、
大きく変わろうとしている中、
今の私たちの働き方は、
このままでいいはずがありません。

と、私は強く思っています。

私自身が今の自分の働き方に
満足できていなくても、
でも、自分がやるべきことを少しでも
増やしていきます。

それは、元気に働く人の心の健康を
支えることです。

また、仮に調子が崩れても、
安心して復帰できるような体制を
充実させることです。

そのために、昨年の12月から
義務化となって施行された
【ストレスチェック制度】
が現場で少しでも理解され、活用されるよう
取り組んでいきます。

そこで、今回、そのストレスチェック制度を
スムーズに導入・運用する上で、
ご参考にしていただけるようなサイト
「ストレスチェックの教科書」を開設しました。

http://stress-check.org/

これは、私も現場で試行錯誤しながら
気づいたことを、
実務者の立場になってまとめたものです。

もし、ストレスチェック制度のことで、
ご不明な点をお持ちの方に、
ご参考になるかもしれません。

ぜひ、ご活用していただけばと願っています。

自分の働き方、自分が勤める会社の働き方が
少しでもよりよくなることを願っています。

でも、私の母親に言わせれば、

「そんなん、コンピューターの中で
言うててもあかんやろ。

ひと様の心を大事にしたいんやったら、
もっと、ひと様の所へ行って、
その心をわからせてもらおうとせな、
あかんやろ!」

『はい、その通りです』

両親と家族への感謝の気持ちを
胸の真ん中において、
自分の働き方をしっかり築かねばと、思っている
ストレスチェック・コンサルタントの
吉田貴芳です。

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 - ストレスチェック・コンサルタント【吉田貴芳】の視点